11月15日:マンモスの時代のつわり

妊娠9週に入った。つわりのせいで毎朝「気持ち悪いな〜」から1日が始まるのがとてもいやだ。つわりが始まった当初は「妊娠してるって感じ!」とちょっとテンションが上がったけど、1ヶ月以上も続くとそろそろ飽きてきた。まだつわり? しつこくない? あなた自分がわたしに求められてるって思ってる? とイライラしてくる。つわりがあるうちは絶対に子どもが元気に育ってる! という保証があればまだいいけど、つわりの症状があってもお腹の中でかなしい結果になることはあるようで、もう本当になんのためにつわりがあるのかわからんな、の気持ちになる。

マンモスを追いかけていた時代からつわりはあったのかな。もしそうなら神さまのミスじゃん。比喩ではなく生きるか死ぬかの時代につわりの症状を抱えてどうやって生きていたのか。すごい。気持ち悪さを我慢しながらマンモスの肉を切ったり焼いたり食べたりしていたってこと? すごいじゃん。わたしは胃が空っぽだと気持ち悪さが倍増するので、毎朝ウィダーインゼリーをとりあえず胃に流し込んでいるけど、マンモスの時代はそんなことできないじゃん。朝っぱらからマンモスの肉を口に詰め込まれたら吐きながらキレちゃうよ絶対に。

そう考えるとまだわたしはこの時代に生きていてよかったな。マンモスから逃げなくてもいいし。マンモスマンモス言っているけど実際はマンモスが主食ではなかった、みたいなことも聞いたことがある。わたしのこのマンモスマンモスの記憶はたぶんアニメでやっていたあの......マンモスの肉を食べるあの......名前が思い出せないあのアニメの影響かな。小さいころに見ていたやつ。お父さんとお母さんと子どもの3人家族で、お母さんがマンモスの骨で髪を束ねていた記憶がある。いま考えるとワイルドなヘアスタイルだ。

マンモスの肉っておいしいのかな。なんか臭みがすごそう。あと硬そう。そういえばマンモスもつわりってあったのかな。野生動物にもつわりがあるならそれもやっぱり神さまのミスだね。