1月21日:アフタヌーンティーと、戌の日の安産祈願

今日は姉とふたりで、安産祈願で有名な神社に行った。妊娠しているのはわたし、出産月は今年の6月。少しずつ膨らんできたお腹に思うのは(パーンとハリがあってビール腹みたい!)くらいのもので、妊娠した瞬間に母性が芽生える論はやはり迷信なのだなぁと確信している。

安産祈願は妊娠5か月ごろの戌の日に行くのがいいそうで、今日がまさしくその日だった。戌の日は今月2回あり、ひとつは日曜なので平日は仕事の夫と行くこともできたが、姉の「もし旦那さんが忙しかったら一緒に行こうね。近くのホテルでアフタヌーンティーやってるみたいだし!」の一言で姉と行くことを決めた。

夫のことは大好きだ。けれどアフタヌーンティーをする相手としては姉でしょう。「一緒に行こう!」と姉に伝えた時点で、わたしの優先順位は安産祈願よりアフタヌーンティーになっていた。

アフタヌーンティーは素晴らしかった。運ばれてきたものはどれもおいしく、執事のようなスタッフさんはスマートで無駄がない。至れり尽くせりの対応に「貴族の生活だ......」と感動して、何味かわからない複雑でおいしい味に「セレブの味だ......」とアホみたいな感想を述べて姉とふたりで笑った。

姉との会話は楽しい。おいしい、たのしい、おもしろいと、明るい気持ちで会話は進む。

姉は終わりのない悪口を言わない。そこも好きだ。嫌なことや困ったことがあったときは、それをしっかりひとつの話題として扱い、ひとしきり話すとスッキリした表情で別の話題に切り替える。いい話し方をするなと思う。

あっさり味の悪口はいい。話のどこかにカラリとした軽さがあり、こちらの息が詰まることがない。現実に起きた出来事の話ではなく、相手をひたすら悪く言いたいだけのこってり味の悪口は疲れる。抜け道も終着点もないドロリとした内容を飲み干すのはいやだ。

アフタヌーンティーのあとで、神社に安産祈願に行った。ご祈祷をする予定で来たが、想定外の値段に一瞬で心変わりしてお守りだけ買うことにしたわたしに、姉は「わたしも妊娠中、そういえばご祈祷しなかった」と言った。そういうところも好きだなと思った。